タレントマネジメントを行っていくにあたり、最も重要な事柄(=前提となるもの)は何ですか。
とても本質的で良いご質問です。最も重要なことは、会社の方針です。具体的には経営戦略や事業戦略となります。タレントマネジメントは特定の戦略を完遂するための手段なのです。
近年の勤務年数により昇級する年功主義の人事制度(現実には職能主義の年功運用型人事制度)から、個人の業績や能力評価により昇級する成果主義の人事制度へ移行する企業の増加は、まさに経営戦略の転換が背景にあります。
タレントマネジメントという言葉に対して身構えることなく、自社の経営戦略・事業戦略を進めるためにどのような組織を作り、どのような人材を活用していくかを突き詰めると、良いタレントマネジメント施策が生まれます。通年採用、外国人雇用、グローバル人材、ハイポテンシャル人材プログラム、グローバル人事制度構築、ダイバーシティ・インクルージョン、エンゲージメント強化、海外法人のマネジメント現地化、イノベーション人材開発、人材可視化、タレントマネジメントシステム導入等、流行のキーワードはたくさんありますがいくら他社の事例を聞いても解決策は生まれません。自分達が何をやるのか、どこに向かうのかをはっきりさせることからはじめてください。
このコラムの担当者
清田 茂
執行役員
入社以来30年、HRコンサルタントとして日本の人事アセスメント界を牽引。大手を中心にコンピテンシーモデリングから選抜設計、サクセッションプラン構築まで広範なプロジェクトを完遂。特に経営層との対話を通じた次世代リーダー育成に高い実績を持つ。 2002年取締役、2020年より執行役員として直販部門を統括。最前線で「人と仕事と組織の最適化」を追求する傍ら、SHLグループのグローバル知見の国内導入も推進。