「ゆとり」はやっぱりあるか?
新入社員が段取り悪く作業を進める、積極性が見えないなどの状態に陥っている。
中堅社員は「ゆとり」のせいにしているが、実のところ他の会社ではどうなのでしょうか。
「ゆとり」のようなレッテル貼りは無能なマネジメント下において頻繁に起こるものです。
自分の時代も「新人類」「バブル」云々という人はいましたが、半年もして実績が出てくるとそういったレッテル貼りすら誰もしないようになりました。
ジェネレーションギャップや価値観の違いは当然あると思います。ただし、そのことが業務遂行に大きくかかわらなければ全く関係はありません。
積極性が見えないのは採用基準か育成のどちらかが間違っているのです。例えば新入社員が配属されたときに積極性のない先輩が多ければ、どんな世代であってもそうなります。
やたら昔のことを引っ張り出して責めるマネージャが居たら、一度のミスで何度もいわれるから「手を上げないようにしよう」という防衛本能が組織中に働いているのかもしれません。
問題点に目を向けず「○○世代」という視点で語る人はマネジメントに向きません。
他の会社でも本質は同じです。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役