ギャラップ社の調査で日本は「熱意あふれる社員」の割合がわずか6%で139ヶ国中最下位クラスだったそうですが、これはなぜだと思いますか?
熱意がある社員が6%しかいないならどこに行っても簡単に出世できますね。
さて質問の最下位クラスというのは企業と社員の距離が昔より広がったことが大きいと思います。
以前は終身雇用が前提で企業と社員の距離は近かった。
今は景気が悪くなれば社員を切り、報酬をカットします。給与も昔のようには伸びません。
社員もそれが解っており市場価値が上がればそれまでの採用や育成コストなど気にせずよりよい環境へ転職していく。
それが当たり前になれば熱意を持てというのが無理というもの。
このデータ、他国と比較してもあまり意味はありません。日本でどのように推移していったかが重要でしょう。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役