コラム

続・人事部長からの質問

2017/10/27Q.2290

今後、生産性を向上させていくことができれば、日本企業の完全週休三日制が実現すると考えているのですがご回答者様はどのようにお考えでしょうか?

日本は先進国の中でも労働生産性の低い国として有名で、この状態が長く続いています。こうした中で最近こそ、販売職やIT職で週休3日制を導入する企業が出てきていますが、背景は新たな人材の確保が厳しい人材不足状況の中で、既存社員の負担を減らし少しでも定着性を上げるための施策というケースがほとんどです。工場の場合は、ラインを止めれば生産量は落ちますので、全員一律に取得休暇を増やすことはできません。ロボット導入やAI化がすすめば生産性はアップするかもしれませんが、工場の無人化、AI化による人員削減も進んでいきます。

今後、日本の産業構造が大きく変化し生産性向上を果たしていけるのであれば、結果として週休3日制に近づくことはあるかもしれませんが、「週休3日制を目指して生産性の向上を」と言っても具体的施策は非常に難しいでしょう。

休みが増え働く側の負担が減ったとしても収入が減るのであれば、無理してでももっと働くという人が増えるかも、休みが増えても総労働時間が変えないということでないと生産力が落ちるから企業も競争に打ち勝てないなどなど、こうした論議をいままでも続けてきました。難しい問題です。

奈良 学

このコラムの担当者

奈良 学

日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長

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