コラム

続・人事部長からの質問

2017/12/20Q.2326

個人の力量に合わせて業務を割り振っているつもりなのですが、課員の残業時間は減るどころか増えてしまっています。これは私のマネジメントが上手くいっていないということなのでしょうか。それとも課員のやる気の問題なのでしょうか。

マネージャーが個人の力量で部下の業務の割り振りをすると往々にしてこうなります。どうしてもマネージャーの仕事の質の面での主観が入り込むからです。この部下は解決能力が高いから、難しい案件を担当してもらおう。この人は、処理能力が高いから数をこなしてもらう。では、かと言って力量の低い人に同じ給与を払いながら軽い仕事をさせますか?それはないはずです。

君には期待しているからこういう難しい案件を任せるからといわれた部下は、時間がかかってでもやりとげようと努力し結果として残業時間も多くなる。いくら処理能力が高いといっても人より仕事量が増えれば残業時間も増えます。何のことはない、適切な業務の振り分けではなく、やる気のある優秀な人材に負担が増え、そうではない人には負担が軽くなるという状況を作っているだけです。

かけた時間(残業時間の多さ)で評価するのではなく、成果によって評価する方針を明確にして下さい。逆にいえば、同じ時間内に処理できる仕事を能力に応じて割りふり、出てきた成果の差は、処遇に跳ね返るということです。

優秀な人が時間を掛けずに効率良く多大な成果を出すことが理想です。そうでない人には、勤務時間内でいかに仕事を処理して一定の成果を出すかをミッションとして与えて下さい。

本当に力量差があり成果に差が出ているのであれば、当然処遇にも差があってしかるべきです。

奈良 学

このコラムの担当者

奈良 学

日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長

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