コラム

続・人事部長からの質問

2018/01/10Q.2335

新卒の大企業志向が近年増々強まっていると思います。これを変えていくことはできないのでしょうか?

最近のテレビ番組で、実家にいる独身アラフォー世代が、世代的にもっとも収入が低く働き口がなく親を頼っているのに、老いた親の介護という近い将来の問題が現実味を帯びて共倒れの危機にあると報道されていました。バブル崩壊後の就職氷河期で正社員になることが厳しかった世代が、現在も不安定な生活を強いられているというショッキングな内容でした。

こうした世の中では、新卒学生が大手企業、公務員といった安定志向に向かうのもわかる気がします。
まず、親が少しでも大手企業にと望むことでしょう。

一方で、今年は山一証券の倒産から20年という記事もよく見かけますし、東芝をはじめとする大手企業の経営の迷走、メーカーの品質問題など大手企業といえども安心できないということも言われています。

自分のやりたいこと、できることに合わせベンチャー企業を選択という学生も徐徐に増えてきているはずです。 ただ大学卒イコール総合職採用という日本型の雇用システムでは、どうしても規模の大きさで会社を選ぶという思考になりがちです。大学に入学する時期から将来の仕事に結びついた学部・学科を選択するようにならないと、規模にこだわらない専門性、技術力、資格を生かした仕事選択(企業選択)にはなかなか変わってこないのではないでしょうか。

奈良 学

このコラムの担当者

奈良 学

日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長

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