現場社員が会社の待遇に不満を抱えている場合、人事部からは何ができるか。
会社の待遇とは、給与面や現在のポジションについての自分の処遇についてですね。これらは、賞与の評価結果や配属、昇進の際の判定結果に関連したものですが、全ての社員が不満無しということはあり得ません。まずは、必ず、定期的な自己申告と1対1の上司との面談を実施して下さい。
人事部としては、通常の現場での自己申告と上司との面談結果で評価結果の認識で双方に大きな差が出ている人を割り出して下さい。その上司が、業績評価の基準や配属・昇進の際の明確な基準を認識して部下の評価を行っているか確認して下さい。上司の判断が妥当なものであれば、部下に人事部から、会社の基準にもとづいて人事評価を下していることを伝え、本人に理解させて下さい。ただ昇進の遅れなど現在のポジションに置かれている状況は、本人もなかなか納得できない場合が多いです。能力もありやる気もあるのであれば、どこを改善すれば今後のチャンスもあるのかもアドバイスできれば良いです。
不満が特定の上司や組織に偏ってみられる場合は、360度評価を実施し、上司にその結果をフィードバックし上司のマネジメント方法を改善させることも必要です。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長