次期部長候補を選抜する際に副部長4名に面接を行おうと考えております。その際に注意してみておくべきポイントはどのようなものがあるでしょうか?
部長職と副部長職での求められる能力の違いを明確にしておくことです。
部長職が、単に副部長の中で成績優秀な人が上がったポストというのであれば、副部長時代の社内評価結果で上位順にあげていけばすむことです。
部長候補として選抜するということは、部長に求められるのは、「成績優秀な副部長」ではなく、将来の経営層候補としての部門リーダーの選抜でもあるはずです。
複数のチームを束ねる部長職としての組織マネジメントだけでなく、事業全体についての課題を把握する力、解決への道筋を決定できる判断力、会社の方向性を見極める構想力といった上位の力が求められるのではないでしょうか。本人の意識や意気込み確認といった単なる面接ではなく、必要な要件が確認できるアセスメントセンターを実施して下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長