人前で部下を怒る上司がいます。部下本人や周囲のモチベーションが下がる可能性があるにも関わらず、どうしてそういうことをするのでしょうか。上司側の意見を聞かせてください。
自分は怒りはしませんが人前でも厳しく叱ります。海外では御法度、よいマネージャは人前で叱らないとか色々言われますが、筋が通らないことを主張してそれを受け入れてしまったら周囲の筋を通している人のストレスになるでしょう。
これは行列の割り込みなどと同じで割り込まれたほうは常にストレスになります。ルール違反などはキッチリその場で叱ることで統制が取れるのです。
その場合の注意点は、必ず自分の一線を決めておくこと。
これがぶれると感情で叱っているように見られます。一線を越えたら叱られると認知されれば、その線を越えてくる人はほとんどいなくなります。組織のルールが作られます。
次に過去のことを叱らないこと。
今のことはいくら叱っても過去のことまでネチネチ言われたらだれも挑戦しなくなります。
そういう点さえ気を付けておけば人前で叱っても問題ないと思っています。
ただしそれは叱る(戒める)ということであって感情にまかせて怒ることではありません。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役