20卒採用から効率性を重視するために「Web面接」を取り入れようと思います。アセスメント会社としてリスクや留意すべき点があればご教授いただきたいです。
Web面接の場合利用は限定的になると考えています。事前に会ったことのある人ならともかく、Web上でしか見たことのない人の印象はどうしてもリアルとギャップが出るでしょう(出ない人もいます)。
その人の持つ空気は体格や顔つき、匂いなどもすべてひっくるめて一つの形を作っており、面接でその点を見られないのがWeb面接の欠点だと思います。
オンラインサポートを行う人などを採用するにあたってはむしろWeb面接のほうが分かりやすい点も多いと思いますが、大半の業務の場合オンライン面接は通常の対面の面接を補完するためのものと割り切ったほうがよいと思います。
自分はアセスメントに際して五感を使って判断することを常におすすめしています。
例えばWeb面接で応募者が貧乏ゆすりをしていても気づきませんし、Web上でぱっとしない人が直接会うと話も面白く人間的にも華があることなどもあるでしょう。
これは対面でしかわかりません。
映画館と自宅のTVで同じ映画を見ても印象が異なるように、人間は様々な情報から物事判断します。
その様々な情報を安易に切り捨てないことがよいアセスメントだと思うのです。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役