問題の要因が自分自身であることに気づかない管理職に気づきを与えることはできるのか。
本人が気づくのを待っていてもこうした人は自分に責任があるとは考えませんので無理です。客観的に判断できる材料を目の前に突きつけて説明するしかありません。問題解決のための協議をするという名目で参加してもらい、問題の要因が何処にあるかという議論に加わっていただき、周りがその人に要因があるということを筋道をたてて説いてはいかがですか。あるいは、さらに上の方が面談するかたちで本人に問題解決のための対策を考えさせ、その内容について検討していく中で実は本人にこそ要因があるとの指摘をし気付かせるというやり方もあります。その場合には、360度評価など周りの人がその人の業務内容についてどのように評価しているかをもとに話す方がより説得力が増すはずです。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長