仕事をしていく中でパーソナリティが変化するのであれば社員へ適性検査を受検させ、適正配置に使うことは意味がある?
人の振る舞いや感じ方のなかで安定的なもののことをパーソナリティと呼びます。せっかちな人はいつも急いでいるからせっかちなのであって、時と場合によって急いだり、ゆっくりしたりする人はせっかちとは呼びません。必ずしも仕事をしていたらパーソナリティが変化するわけではありません。もし、全ての人が1ヵ月間の職務経験で職務に必要な行動を完全にマスターできるのであれば適性検査どころか選抜すら必要はありません。
パーソナリティが職務に適している方が成長が速いからパーソナリティ検査を用いて選抜や配置を行うのです。成長によって職務遂行能力を獲得できても、パーソナリティは変化しません。パーソナリティは特定の能力の習得しやすさを規定しているに過ぎないのです。仮にパーソナリティ検査である能力のポテンシャルが弱いという結果が出たとしても、努力によって能力を獲得することは可能です。他の人よりも多くの努力や工夫が必要になるというだけの話です。
ご質問へのお答えとしては、適性検査を使って適正配置を行う方が各人の成長スピードが速いため成功率が高まります。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員