御社の適性テストのようなアセスメントデータを社内で活用していきたいと現場では考えていますが、経営層の理解が得られません。どのような説明が有効でしょうか。
経営者は概ね「データ収集にコストをかけてもメリットがないだろう」と言います。
本来は自社のデータを用いて分析した結果を経営層にぶつけ、経営上もメリットがあることを示すことが最良です。社内人材のデータ収集ができないのでれば、採用時点のデータを使って分析し入社後の活躍度合いや現場での評価と比較し、こうしたデータが活用できるシナリオをいくつか見せることです。
経営層が意識する競合や同規模の他社のデータ活用事例をもとに資料を作成し、自社で行った場合にこれだけの事業成長の伸びが期待できます、コスト費用を何%カットできますというように具体的なデータをもっていきましょう。
当社には国内の事例はもちろん、SHLグループの海外の豊富な事例データもあります。SHLグループが定期的に出しているビジネスアウトカムリポートが参考になると思います。是非当社コンサルタントにご相談下さい。
もちろんメリットを強調するのではなく、「まずは当社の人材の現状を把握するための人材の棚卸をしてみませんか。社長のお考えになっているような人材の集団であるかどうか確認できますし、もし課題が見えるようであればその時にご相談させて下さい」というアプローチから入るやり方もあります。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長