中堅社員のリーダーシップを能力開発するにはどうしたらいいでしょうか。
一つしか効果的な方法はありません。リーダーシップを発揮しなければどうしようもない職務を任せるだけです。責任と権限を与え、目標を達成してもらってください。決してマイクロマネジメントをしてはいけません。全て任せます。結果責任をとってもらえばいいだけです。
「当事者意識を持って仕事をせよ」とか「一つ上の職位の視座を持ち仕事をせよ」などという指導は全く無意味です。人は当事者となればおのずと当事者意識を持ち、自分の責任を果たすための視座で仕事をするのです。つまり課長代理のポジションにいる限り、いつまで経っても課長としての能力を身につけることはできないということ。はじめに役割(責任と権限)を与え、本人が必要とするサポートを会社が提供します。結果が出ない場合は役割から外すことがセットになっていることを事前に伝えておくことは必須です。これが責任を果たすということです。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員