人事施策としてフリーアドレス化することのメリットを整理したい。具体的にどのような効用が得られるのか?
フリーアドレス制は、自分の固定した自席を持たずにオフィス内で自由に働く席を選べる働き方です。従来のオフィスでは年功別の複数の人がチームを組み上長(通常は課長)の指示のもとで活動するのに合わせ、先輩が後輩の面倒を日々みながらOJTを行うという働き方が普通でした。年功序列、縦割り組織ではこうした配置が有効でしたが、現在のように創造性が求められる職場では、フリーアドレスさらには、オフィススペース自体を会社外に求めるフリーオフィスが進んできています。
フリーアドレスの大きなメリットは、縦割りではなく横とのつながりが広がりコミュニケーション力がアップする、他部署とのコラボレーション意識が高まるということです。複数のプロジェクトを横断的に進める、常に新規の事業アイデアを社内で活発に議論しチャレンジする雰囲気に溢れている、こうした会社にはピッタリではないでしょうか。オフィスインフラを共同で使用することになるので省スペースとなり結果として、きれいに使おうという意識も強くなります。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長