タレントマネジメントの名の下でシステム導入ありきの風潮がある。どうあるべきか。
タレントマネジメントは、経営戦略、事業戦略、組織戦略に立脚した人事戦略施策のこと。問題発見のためにシステムを使って人材データを収集することは、人が病院で不調の原因を発見するために検査を受けることに似ています。戦略上の問題に対する仮説があればシステムを用いてデータを効率的に収集するのは賢いやり方です。
何の説明も受けず、たくさんの苦痛を伴う検査を受けている患者さんも同じ思いを持ちます。優れた医師はインフォームドコンセントをしっかり行います。同様に優れた会社は社員に対してインフォームドコンセントを行うのです。なぜシステムを導入しデータを収集するのか、それらはどのように分析され、結果はどのように活用されるのか、そのことが社員の幸せにどのように寄与するのかを理解してもらうことがタレントマネジメントの第一歩です。
このコラムの担当者
清田 茂
執行役員
入社以来30年、HRコンサルタントとして日本の人事アセスメント界を牽引。大手を中心にコンピテンシーモデリングから選抜設計、サクセッションプラン構築まで広範なプロジェクトを完遂。特に経営層との対話を通じた次世代リーダー育成に高い実績を持つ。 2002年取締役、2020年より執行役員として直販部門を統括。最前線で「人と仕事と組織の最適化」を追求する傍ら、SHLグループのグローバル知見の国内導入も推進。