当社もタレントマネジメントをやれ、と上司から指示されたが、SHLでは何ができますか?
タレントマネジメントとは、適材適所と人材育成で生産性を最大化させること。目的は業績の向上です。
正しい進め方は、経営目標達成のための経営・事業戦略を明確化し、これらを遂行するための組織・人事戦略を作り、これらを遂行するための人事施策を作り実行する、といったもの。人事施策の立案と遂行に関わるあらゆる取り組みのまとまりをタレントマネジメントといいます。
さて、当社ができることは、タレントマネジメントを行う組織が絶対に行わなければならない最重要事項の一つ、全社員のポテンシャル定量化です。タレントマネジメントは全社員の特徴(強みと弱み)を正確に詳細に把握しなくてはいけません。これがわからなければ、適材適所も、最適な育成も不可能です。パーソナリティ検査OPQ、モチベーション検査MQ、知的能力検査等を使ってポテンシャルを定量化します。
次に社内の各ポストに求められるコンピテンシーと組織適性要件を明確化します。職務や職場の特徴を把握するのです。方法はインタビュー調査、社員の適性テストデータ分析などの職務分析手法を用います。これらの取り組みはタレントマネジメントを実践する全ての会社に必要ですから必ず行ってください。
そのほかには、コンピテンシー評価として360度評価、アセスメント・ディべロップメントセンター、コンピテンシー面接やアセッサートレーニング。能力開発としてアセスメントを用いたフィードバックおよびコーチング。
人事施策としては、ハイポテンシャル人材プログラム、経営者選抜育成、管理者選抜育成、人材データアナリティックス等が可能です。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員