選考早期化が進み、当社でも早期選考をおこなうべきか検討をしています。
あまり早く選考を行っても、後からの他社内定出しのタイミングで内定後の辞退が増えるだけで意味がないのではと考えているのですが、選考を早期化するメリットとしては何になるのでしょうか。
同じような質問は過去何度も来ていて同じ回答になるのですが選考は早いほどメリットが多いです。
競馬に例えると逃げ馬は必ず全力を出し切って勝負することができますが、追い込み一辺倒の馬は実力を出し切れず負けるレースが非常に多い。
仮に人気のある超大手企業でも例えば大学4年時の10月以降から採用選考をやってしまったら狙ったような採用はできません。断言できます。
よい母集団形成、よい選考、よい内定者フォロー。いっぺんには無理でも徐々に質を高めていく。
この母集団形成の質において早期でなくてはならないのです。
実際の例をあげると最初の内定出たら第一、第二志望くらいは残して他の選考は辞めしまう人が多くいます。その人たちが志望を落ちてしまえば入社する可能性は大きく上がります。これが選考を遅らせた場合どうなるか?
第一、第二志望が落ちて第三志望に内定が出た人は遅い選考の企業にエントリーすることすらまずありません。戦う前から勝負にならないということになります。
早めの選考で少しでもよい人に内定を出して、入社まで維持する努力をする。
これは新卒採用のセオリーです。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役