ポジティブな異動でモチベーションを高め、人材育成も加速させたい。
しかし、現場の反発があり対象社員の異動調整がなかなかつかない。経営トップがコミットする以外の良い策はあるか?
よくある話です。
無能なマネージャが全体最適ではなく利己主義に走って部下を囲い込もうとする。結果そのスタッフは成長が阻害されて辞めていく。
異動しておけば……と思うことは毎年のようにあります。
今もやっているかどうかわかりませんが、過去には異動を阻害させないためにソニーなどでは上司が他部署のスタッフをスカウトして、本人の合意が取れれば異動が成立する制度がありました。
ソニーという会社の自由な文化というのは商品のイメージより、そういう制度から来ています。
もっともそういう制度が施行できるのはマネジメントの熟成度が高いからであり、通常かそれ以下の水準のマネジメント力しかない企業がやれば大混乱になるでしょう。
例えば異動については候補を3つ出して3年連続願を出せば必ず異動できるなどそういう制度を作ってはいかがでしょうか?それなら現場のマネージャもある程度納得すると思いますし、混乱も少なくすむでしょう。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役