2020/03/16Q.2864
社員に適性検査を実施した結果、ハイパフォーマーとローパフォーマーの適性検査結果が非常によく似ている。どのように解釈すればよいか。
以下3つの可能性が考えられます。
- その適性検査はパフォーマンスと何ら関係がない。
ハイパフォーマーを見つけるアセスメントツールとしてその適性検査を利用してはいけません。そのような目的で使用している場合は速やかに使用を中止してください。 - そのローパフォーマーはハイパフォーマーとなるポテンシャルがあるにもかかわらず、何らかの理由によりローパフォーマーとなっている。
対話を通じてその理由を見つけ、改善策を打つことをお勧めします。業務知識・スキルの不足、モチベーションの低下、上司や周囲との関係、個人的な事情等を念頭に原因を特定してください。 - そのハイパフォーマーはポテンシャルの面ではその職務に向いていないにもかかわらず、何らかの理由によりハイパフォーマーとなっている。
対話や観察を通じてその方の職務行動を把握し、適切な行動がとられているかどうかを確認してください。コンピテンシーが発揮されていることが確認できれば問題はありません。その方は自身のポテンシャルとは関係無く、目標達成に必要な行動を取ることが出来る人だと判断できます。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員