リテンション(自社の人材に対して)に一番効果的なのは何だと思いますか?
採用が厳しくなる中で人材の流動化が進み、自社の優秀な人材を維持していくことは事業の安定的継続、将来の事業成長のために不可欠です。
給与など金銭的な施策とそれ以外の施策とに分かれますが、金銭的な施策は、短期的な効果しか見込めず、その点にしか興味がない人は他のもっと好条件の勤務先が見つかれば、結局は転職してしまいます。
金銭的な報酬に加え、非金銭的な施策とくに働く職場の環境作りと個人の働き方にあったキャリア形成支援の施策が求められています。
人材が定着しないと、その度ごとに採用の手間とコストがかかり、また社内のノウハウやスキルが継承されません。当然、事業戦略に合わせた人材育成計画、適材配置にも支障をきたします。個々人のライフプランは多岐にわたりますので、どのような施策が自社に合っているのかをご検討下さい。
その際には、社員が仕事、組織に対してどのような点に関心を持ち、モチベーションを感じるのかのサーベイを実施してみることをお勧めします。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長