大企業は社員の適性テストデータを分析してタレントマネジメントに活用できるが、小企業はデータが少なく分析できません。小企業はどうしたら適性テストをタレントマネジメンに活用できますか?
タレントマネジメントにおける適性テストの活用方法は2つに分類できます。一つ目は、統計分析結果を踏まえて、成功確率を高める道具として使う方法。例えば、ヴァイタリティが8点以上の集団には入社後営業職として成功する人が60%含まれ、ヴァイタリティ3点以下の集団には成功する人が10%含まれていると見込まれている場合、8点以上の人から採用したほうが成功率が高いと考えられます。
二つ目は個々人の適性テスト結果をそれぞれよく読み、社員一人一人の特徴を把握し、その人の配置や育成、キャリア開発に活かす方法。この方法は適性テスト結果を確率としてとらえるのではなく、一人の人の履歴書のようにとらえます。内容をよく読み解釈し、不明な点については対話によって補い、深くその人を知るための道具として使います。採用面接やキャリア面談、フィードバック面談やワン・オン・ワンミーティングに用いることができます。
小企業は後者の方法で適性テストを活用してください。タレントマネジメント施策の運用改善に効果的です。
このコラムの担当者
清田 茂
執行役員
入社以来30年、HRコンサルタントとして日本の人事アセスメント界を牽引。大手を中心にコンピテンシーモデリングから選抜設計、サクセッションプラン構築まで広範なプロジェクトを完遂。特に経営層との対話を通じた次世代リーダー育成に高い実績を持つ。 2002年取締役、2020年より執行役員として直販部門を統括。最前線で「人と仕事と組織の最適化」を追求する傍ら、SHLグループのグローバル知見の国内導入も推進。