最近「働かないおじさん」という言葉が喧しいが、当社も多分にもれず、働かないおじさん達を抱えております。過去の功績もあり無碍にできないとも考えていますが、専門家からのアドバイスをお願いいたします。
新型コロナウィルスの感染防止のためのテレワークの常態化により、いままでオフィスのデスクにいるだけだった「働かないおじさん」が浮き彫りになったという話をよく聞きます。
「働かないおじさん」は、デスクに座りパソコンをいじっているだけで業務時間が終了して帰宅するというイメージでしょうか。
しかし、こうした会社に来て勤務時間を過ごしているだけのぶらさがり社員は、「おじさん」だけではないはずです。何とか入社できたからあとはそこそこでいいという若手社員、入社後何年間かは頑張ってきたけどもう疲れてしまったという中堅社員でもいるはずです。
ここは、「おじさん」だからという目でみるのではなく、いまの処遇やポジションに相当する成果を出していない人がいるという問題点として考えましょう。以前は成果を出せていたのに最近目立たず仕事に対するモチベーションが落ちている社員ということで対処方法を考えてあげてほしいところです。
なぜ、モチベーションが落ちているのかを当人と一緒に探り、どうしたら再スタートが切れるを考えましょう。いまの業務については能力が不足しているためやる気が出ないなら、学ぶ機会、能力開発を。
すでにそれなりのポジションだからとその人が満足してしまっているのなら、あえて異動させることも。
それでもダメなら処遇の変更、ポジションを下げるといった荒療治も必要かもしれません。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長