求める人材とは違うタイプの人材が多く集まってきます。(ガツガツした子が欲しいのに、おとなしい子ばかり集まってしまう。‥等) 母集団の傾向を劇的に変える方法はありますでしょうか?
新卒採用での母集団のお話だと思います。当社でもガッツ溢れる野性的な営業志望の人材を期待していますが、「コンサルタント職」に提案力を生かした知的な仕事というイメージがあるのか、サービス商品を販売営業するというより企業の課題解決のお手伝いをしたいという学生が多いです。実力主義、少数精鋭をうたっても、採用ホームページの先輩社員のコメントから営業段階の泥臭い苦労を考えず、企業が困った時に相談を受け課題を解決するキレイな仕事という風に自分で想像してしまうのかもしれません。
母集団を変えるには、学生に提供する情報から方向性、テイストを変えなければなりませんが、一歩間違えると従来入社していた御社風の学生が来なくなるかもしれません。本当にガツガツ人材ばかりの採用なら別ですが、中にはそうしたガツガツ人材もほしいというのであれば、別の採用ルートを検討してみてはいかがですか。リファラル採用や逆求人サイト利用、インターンシップにガツガツ人材向けの特別プログラムを設定、こうしたチャレンジを数年続け毎年数名でも採用していけば、会社の雰囲気も変わり、結果として全体の母集団の性格も変わっていくかもしれません。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長
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ジョブ型採用(職種別採用)が増えてきている中で、新卒学生に対し「専門性」が求められるようになってきている気がします。しかし、こう言っては何ですが、学生が持っている専門性は、よっぽどのことが無い限り「多少の知識」でしかなく、それなりの能力がある学生であれば、入社後2~3年で身につくのではないかと思っています。また、専門性であれば中途採用をすれば補えてしまうとも思います。それでも新卒に「専門性」を求めてジョブ型採用(職種別採用)をしていく意味・メリットは何だと思いますか?
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