昇格人事の際に適性検査などのアセスメントデータをどこまで重要視すればよいか
昇格要件の中にアセスメントでしか測定できないものが入っていれば、アセスメントデータは絶対に必要な条件として重要視すべきです。昇格要件にアセスメントによって測定するものが一つも入っていない場合はアセスメントを行うべきではありません。全く重要ではないということです。
昇格とは、資格が上がること。職能資格制度における等級が上がることを示す言葉です。職能資格制度は社員を能力に見合った等級にあてはめて、処遇や職位、役割等を決める制度です。各等級要件には求められる能力が定義されています。日々の業務行動や成果から観察・確認できる能力については評価できますが、職務内容によっては求められる能力を確認できない場合があります。このような場合、アセスメントを用いることで、どのような職務に従事する人であっても同じ条件で能力測定が可能となります。
で、アセスメントをどこまで重視するかと言えば、日常の行動観察による能力評価と同じ程度に重視してください。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員