老害にならないように気を付けることと、老害にはなるものだと認識しておくことはどちらが老害として害にならないと思いますか?
後者です。
どんな人も老害にはなります。時代の変化に対応、順応しづらいのは若者より年齢の高い人です。
老害にならないためには、老いを感じたら世捨て人のように社会から遠ざかることだと考えていますがそれができないのであればいつでも自分は老害になると思い我慢を繰り返すしかないでしょう。
そもそも前者の「老害にならないように気をつける」という点には欠陥があり、老害は自覚症状がほとんどありません。自身は相当柔軟な思考力を持っていたとしても、周囲から見ればそうは見えないからです。
老害の根底にあるのは価値観。古い価値観から簡単に抜け出すことは大半の人ができません。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役