適性検査の結果などの人事データを分析していくことに抵抗感を持たれ、なかなか施策を進められない。どう説得していけばいいか。
今回の適性検査の結果を現状の処遇の変更、転換のためには使いませんとはっきり説明することです。あくまで人材の棚卸であり、自らのキャリア開発の参考に、また部下への指導方法の参考に活用していただくためのデータ分析です。個別にそれぞれの方にフィードバックを行いますので、ご安心下さいと伝えて下さい。
既存社員に抵抗感が強いようであれば、まず手始めに新卒採用の応募者、内定者のデータを分析して採用結果の総括に使ってみて下さい。こうしたデータを蓄積し、入社後数年して活躍し始めた人材や逆に早期退職してしまった人材の採用時のデータを分析すれば、社員の方にもデータ分析の有益性をご理解いただけるようになるはずです。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長