新卒の早期離職が多く、退職前に理由を聞いてもそれっぽい理由(上司と合わない、思っていた業務内容と違ったなど)しか返ってこないため対策の打ち方が分かりません。どういったところから見直したらよいでしょうか。
退職手続き代行サービスを利用したり、LINEで退職を伝えたりと退職理由すらはっきりしないケースが増えているそうです。同期や身近な先輩にすら理由を告げていないとなると対策も難しい場合がありますが、人材会社の調査では、退職理由の多くは、社内の人間関係ということです。その辺りに課題がないかをまず調べてみて下さい。もちろん理由を聞いても本当にそれが理由かもはっきりしませんが、ヒントはあるはずです。
せっかく苦労して採用した人材が早期退職するのはもったいないです。採用難の中で無理して会社に合わない人材を採用している可能性もありますし、学生側が企業研究不足のまま入社しているというミスマッチの状況かもしれません。早期退職者の選考時の適性検査や入社後のパフォーマンスから傾向がつかめることもあります。
是非一度分析してみて下さい。採用に問題があれば、早期退職状況は解決できませんから。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長