当社はメーカーで、秋口に数多くの内定者と配属先調査面談などを行い、入社後の配属先を決めています。いざ入社してから配属発表後にこの勤務地は嫌だ。という新入社員の声が最近気になりだしています。
工場が辺鄙なところにあるのも要因として挙げられ、どうしようもできない事情があるが、内定者の本心を引き出すには、何が効果的か。
工場や営業所が地方にあるメーカーさんに共通するお悩みですね。
最近では、東名阪といった大都市圏への配属でも転居を伴うなら避けたいという声も聞かれます。内定者の本心を内定前に聞き出そうとしても無理があります。内定獲得のためには「できれば避けたいですが、どうしてもということなら会社に従います」と回答する学生がほとんどでしょう。
ここは、選考の最終段階で配属先を決める流れを説明して、はっきりと受け入れない学生には内定を出さないと決めてはいかがですか。
内定者には、「新人配属予定先の中から第〇希望まで聞きますが、会社全体の人材配置案をもとに最終決定しますのですべての方が希望地通りに配属されるわけではありません。どうしてもここは困るという場合は、できるだけ理由をお聞かせ下さい」というようなやり問いがせいぜいです。これでもだめなら、最後は拠点別採用にするしかないです。
でも辺鄙な場所でも魅力ある環境があり、優秀な先輩社員がいるでしょうから、各勤務地の先輩社員から「来たれ新人、わが勤務地自慢」を希望ヒアリングの前にPRしてもらうのはどうですか。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長