コロナ禍でテキストコミュニケーションの重要性が高まっています。どうすればテキストコミュニケーションの能力を上げることができるでしょうか?
久しぶりにいただいた難問です。テキストコミュニケーションとは、近年コミュニケーション手段として多用されるようになったチャットなどで文字を使って意思疎通を図ること、です。
自らの意思を伝えるためには、適切な用語、用字、文体に加えて、受け手に対する理解が必要です。文章は詳細過ぎても、まとめすぎても伝わりません。ちょうどよくわかる詳しさ(簡潔さ)で、相手が誤解しない言葉を使って、こちらの意思をはっきりと伝えます。受け手に対する「配慮」ではなくあえて「理解」と申し上げている理由は、文章表現における配慮というのは、婉曲的な表現や曖昧な表現によって誤解を生み出してしまうものにもなり得るからです。テキストコミュニケーションの初歩的な訓練はローコンテクストを意識して日本語を書くことなのです。
しかしながら、優れた日本語表現は含蓄によって成り立っています。すべてを説明する明け透けな日本語表現は品格を欠いたものになってしまうことを付け加えておきます。
このコラムの担当者
清田 茂
執行役員
入社以来30年、HRコンサルタントとして日本の人事アセスメント界を牽引。大手を中心にコンピテンシーモデリングから選抜設計、サクセッションプラン構築まで広範なプロジェクトを完遂。特に経営層との対話を通じた次世代リーダー育成に高い実績を持つ。 2002年取締役、2020年より執行役員として直販部門を統括。最前線で「人と仕事と組織の最適化」を追求する傍ら、SHLグループのグローバル知見の国内導入も推進。