採用ツールもHRテックという名のもと様々なものが出てきていますが、適性テストの内容について根本的な変化はないのでしょうか
変化していくと思っているのですがなかなか変化はおきません。
過去データとの整合性や保守的な人の多さ、それほど求められていないという点でしょうか。
適性テストの変化を考える上で2点あります。
1つは測定方法、もう1つは測定内容。
測定方法については質問紙法中心ですがIRTなどの変化は多少あります。狙いは測定時間の短縮と精度の向上です。
測定内容はそこまで大きく変わっていません。
根幹に2つの考えがあって一つは社会不適合者の検査、後者はキャリアガイダンスなどの元になる仕事への適性の測定です。前者はAIの活用などによって大きく進化していますが採用段階で使われることも無いためその技術がフィードバックされていません。
後者は時代と共に因子やパラメータこそ変化しますが基本的な考え方に変化が起きていません。こちらは採用時の基準として利用されています。
将来的には仮想空間を使ったシミュレータで実際に行動を測定して適性を判断するようなことが可能になると考えていますがまだ数年はかかりそうです。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役