当社採用の求める人物像で「忍耐強いかどうか」があります。選考場面でどのように見極めていくのが良いでしょうか?
「忍耐強い」という人物像が抽象的なので選考を上手く進めるのが難しいとまず考えます。
たとえば環境が猫の目のように変わることが苦痛な人と、何の変化も無いことが苦痛になる人がいます。
忍耐強さの絶対値が多少違ったとしても苦痛が続けば成果も出ませんし大きなストレスになります。その結果我慢の限界を超えます。
何に対して「対応できる(柔軟性)」「力を発揮する」「ストレスを感じにくい」など一歩踏み込んで人物像を絞り込んでいく必要があります。
また人には「絶対に譲れない」というものがあり、それが一つか複数か人によって変わりますがその部分には忍耐の強さでは越えられない壁があります。
過去に「忍耐」に似たような評価軸を持った企業を担当したことがありますが「何を継続している」「持久走」「体育会系」などを優先して採用しても定着性がほとんど変わりませんでした。あることには長く耐えることができても、他のことが相似形でできるわけではありません。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役