当社ではリーダーシップ溢れる学生を新卒で好んで採用していますが、入社後の下積み期間では、リーダーシップよりも計画性や事務処理能力が求められ評価の対象になり、リーダーシップのポテンシャルははあるが事務処理が苦手な若手社員は評価されません。ただ、下積み期間を経るとリーダーシップが求められます。下積み期間でリーダーシップポテンシャルのある人の芽を潰さずにするには、どうしたら良いでしょうか?
下積み期間で評価される人材の中からリーダーシップを発揮している人をどんどん登用すればよいと思います。下積みで輝きを放つ人こそリーダーとなるべきです。
それに計画性や事務処理能力が著しく低い人にリーダーシップなんて求めることがナンセンス。その人はリーダーになれたとしてもマネジメント能力の一部は低いことを約束されているので積極的によいポジションへ登用する意味がありません。無能なリーダーになるだけです。
もう一つは採用の枠組みを作り直し公務員のキャリア組のようにすることです。
以前も書きましたが警察のキャリアは警部補スタートの為に交番勤務がありません。交番勤務の能力は低くてもかまわないのです。民間企業でも大手のN社やK社などで同様のケースを見たことがあります。研修以外は最初から配属が違います。
理由は幹部候補として能力を発揮するには下積みの経験がマイナスと考えられているためです。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役