業務のリモート化が急速に進んだため、社内の育成施策がリモートに対応していません。従来の施策をオンライン化するので良いのだろうか疑問です。何からどのように検討するべきでしょうか。
コロナ禍で否応なしにリモート化が導入された会社では、どちらでも同じような悩みをかかえていらっしゃると思います。業務のリモート化によるメリットもあればデメリットもあります。アフターコロナへの準備も踏まえ当面は試行錯誤しながら対応していくことになるでしょう。当然、育成施策を完全にリモート対応できるかは疑問です。おっしゃるように、単に従来のコンテンツをオンラインに載せるだけでは意味がありません。リモートにより業務がどのように変化していくのか、その変化により人材育成、人材教育の目的がどのように変わるべきなのかを考えることから始まります。リモートワークが増えれば、自らが仕事の進捗状況を管理し成果に結びつけていかなければなりません。従来の決められた手順や指示内容をしっかりとこなすというだけではなく、状況を判断し次に何をすべきか自分で想像を働かせながら仕事を進めることが求められるようになります。そうした業務遂行、達成成果を会社としてどのように評価するのか、こうしたことも検討する必要もあるでしょう。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長
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