今後在宅勤務を全面的に導入するにあたり、就業規則や評価はどのように設定するべきとお考えでしょうか。
在宅勤務の全面的導入が生産性向上に結び付くのであれば、その結果に対しての評価をするわけですから、現状の業績(定量)評価+定性評価の組み合わせで良いのではと思います。後はそのバランスでしょう。現状では、時間管理による労務管理となっていると思いますが、こちらも無理に全面的なフレックス制やフリータイム制を導入すると混乱することもあります。就業規則の見直しも含め、本当に在宅勤務への全面移行が御社にとってベストなのかがはっきりするまでは、段階的に変更していってもよいのではないですか。
メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用への転換が叫ばれていますが、こちらもゼロかオールかという議論ではなく、両者の利点を活用できるハイブリット型雇用というものも十分考えられるはずです。オフィス勤務、在宅勤務も同様ではないでしょうか。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長