社会人としての常識的な行動、基本的な倫理観などは適性検査から確認することは難しいかと思います。客観的な指標で測定するにはどのような手段が有効でしょうか。
常識や倫理観というものが適性検査に馴染まないのは確かです。
そういったものは所詮一定空間にある偏見の最大公約数だからです。普遍ではありません。
ある社会では常識でもある社会では非常識になります。食事のマナーなどその典型ですね。
ただそういった条件を踏まえた上で客観的な指標で測定するのは簡単です。
行動でほとんどわかります。
面接を待っているとき、絶えずスマホをいじっている人は常識からはずれるかどうか、面接中に腕時計では無く部屋の時計をチラチラみる、面接中にメモで書いている文字(慣れれば面接中に相手が何を書いているかわかります)や履歴書(エントリーシート)、椅子の座り方に至るまで情報は多くあります。
そこで評価すればよいでしょう。
かなり昔に回答したことがあるのですが、自分は履歴書の写真が綺麗に切れていない、大きさがあっていない、曲がって貼ってある人はまず採用しません。そこに自分の考える常識の一つが顕在化しているからです。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役