「従業員経験」や「応募者経験」などの言葉を最近よく聞きますが、これって何でしょうか?注目されている背景含めて教えてください。
「従業員経験」とは、いま言われている従業員経験価値(エンプロイー・エクスペリエンス)のことだと思います。
エンプロイー・エクスペリエンスが注目されているのは、多くの企業で生産性の向上を目指した「多様な働き方」への改革意識がすすみ、従業員経験が業績向上につながるということからです。従業員経験とは入社から退職まで従業員が経験するすべてのことを指します。業務を遂行したときの達成感や営業先や顧客とのやり取り、上司、同僚との間のコミュニケーションを通じて感じたことなどです。職場でいかに満足して働けるか、企業と働き手の新たな関係を構築していくという考え方です。最近の副業・兼業の導入、リモートワーク施策などもこうした点から促進していくことでしょう。
エンプロイー・エクスペリエンスの向上は、従業員の満足度をあげることであり、優秀人材の獲得、定着性の向上と業績アップにつながることが期待されます。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長