今年の学生はwebでの面接に慣れ、逆に対面での面接に慣れていないように感じます。そのような学生と面接をするときにアイスブレイクの時間を長く取る等の工夫は必要でしょうか。
当社に応募してきた学生をみても対面での面接に慣れていない気がします。コロナ禍の中でインターンシップもオンライン実施が多くなり、会社説明会、選考初期段階の面接もオンライン参加というケースが多くなっている影響だと考えます。
加えて大学のキャリアセンターの就活指導もオンラインが主体になり、就職相談がリアルな面談の予行演習になるという機会も少なくなっています。
アイスブレイクの時間を長く取っても面接時間自体を伸ばすことができなければ、質問時間が短くなりかえって面接が消化不良になってしまいます。
まずは、面接に入る前にその学生の就活状況をヒアリングして他社での面接経験などを把握しておいて下さい。御社での面接が初めての面接であれば、学生が緊張してしまうことも考えられますから、その点を考慮して下さいと面接官に伝えておいた方が良いと思います。
面接のアイスブレイクの時間を長く取るというよりは、今回の面接でどんな点を確認したいか、どのような流れで質問をさせてもらうかを最初に説明してあげて下さい。そこで間を取れば、学生も心の中で少し準備ができると思います。
「どの学生も条件は同じ、本番で緊張してしまうような人は、そもそもダメな人」という考え方もありますが、せっかくの応募者です。結果はともあれ、対応は丁寧にしてあげて下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長