適性テストを面接官が上手く活用できていません。テスト結果を見てからの面接だと応募者を色眼鏡で見てしまうため、 事前に目を通すことを避けているようです。 何かテストの有用性を説得できる方法はありますか。
この面接官の方のお気持ちよくわかります。
実際自分も面接の際はテストの結果を事前に見ることはありません。面接を終えて評価シートを書き終えてから最終確認の為にテスト結果を使います。
面接とテスト結果のギャップのないところはそのまま、ギャップのあるところは再度の面接、もしくは次の選考で確認すればスムースに進みます。よってテストは有用です。ギャップがなければ再確認するところもわかりません。
もちろんこの面接のやり方は必ずしも優れているというわけではありません。自分にはその方が高い精度の面接評価を確保できます。
企業や面接官によっては学歴や属性情報を隠して選考するところもあります。狙いは同様でしょう。
面接手法は色々あっても客観性を維持するための方法は面接官によって異なります。
ハロー効果、逆ハロー効果は当然のこと、寛大化傾向、論理的誤差、中心化傾向など自信の悪い癖がついている人は、よりよい方法を使って精度を上げていく必要があると思います。その精度を上げる過程を考えればテスト結果が不要という結論にはならないでしょう。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役