研修中の新入社員で一つ一つの作業に時間がかかる社員がいます。丁寧でいいとは思うのですが、いざ実際の仕事をやってもらうときにもう少しスピード感をもって仕事をしてもらうにはどうしたらいいでしょうか。
当社の適性検査でも仕事に対する取組み姿勢の特徴をはかることができます。質重視でひとつひとつを丁寧に行うタイプもいれば、次から次へとスピード感溢れるように行うタイプもいます。前者は数を追えない場合がありますし、後者は質の面でばらつきがでる場合があります。
実際の仕事では当然両面が求められますが、研修中の新入社員であれば、それではこの作業をやって下さいとだけ指示を受ければ、失敗しないようにと意識するでしょうから確認しながら時間がかかっても致し方ないでしょう。
研修中に、この作業は時間内にどれだけの量の仕事をこなせるか、こちらの作業はいかに正確にこなすかをみますというように目的を明確に分けた作業をさせてみて下さい。
そうして実際の仕事の場面ではどちらを優先するか、両面が必要となるかの判断基準を覚えさせて下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長