管理職の能力開発で気を付けるべき点はありますか?
管理職についていらっしゃる層ということは、一定の管理能力は備わっているとみていいと思います。さらに上を目指すには、経営に関わる能力と変革スピードの速いこの社会で事業変革をスピーディにできる能力が必要となります。
通常の管理者業務の延長線の中では、こうした能力を育むことはなかなかできません。
できれば、管理職層の中から将来の経営幹部となりそうなハイポテンシャル人材を選抜して能力育成プログラムをすすめるべきです。新規事業担当、海外子会社の経営といった学ぶ機会を与えて能力開発につなげてみてはいかがでしょうか。
なお、管理職に必要な能力は、組織目標達成、組織の人材育成のための能力が主たるものになります。そのためには、目標達成能力、計画推進能力、チーム組織化能力、コミュニケーション能力、部下育成能力、モチベーション付け、自己改革意識付け能力といったものが求められます。まだこうした能力が不足しているということならば、アセスメントを実施し現状の能力についてのフィードバックを行い今後の管理職としての業務遂行の課題を認識してもらって下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長