「指摘されたら比較的すぐ改善できた失敗」と「何度か同じような指摘を受けたことがあるのに相変わらず形を変えて繰り返してしまう失敗」の、起こる原因の違いはなんなのでしょうか。
一度の失敗が致命的なものとなるものとそれほど影響がないであろうという失敗自体のもつ軽重度合いでしょうか。
実際は、そのような起こる原因の違いではなく、失敗した本人が受け取る反省意識の問題ではないでしょうか。前者では、指摘された失敗の原因を自覚し理解し次に生かしているのに対し、後者は、失敗したことを指摘されているという自覚はあっても失敗の原因の本質を理解していないので、同様な過ちを繰り返すのです。
失敗を指摘されると済みませんでしたと素直に反省した態度をみせるのですが、実際はたまたま運が悪かっただけ、他の人のせいで自分が被害を被っただけという意識なのです。
何度捕まってもスピード違反をやめない車の運転ドライバーのようなものですね。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長