適性テストを用いた採用基準の策定を考えています。上司から基準を定めると多様性のない採用になってしまうのでは?と懸念の声が出ていますがどのように考えたら良いでしょうか。
定期的に来る質問です。
多様性の定義をまず考えて言語化してください。エリアなのか学校なのか学歴なのか性別なのか海外の人なのか文系理系か属性なのか能力なのか。
適性テストで基準は多様性といわれる一部、それも業務遂行に必要とされる部分を使うだけで多様性の確保の阻害要因にならないと思います。
例えばプロ野球チームを多様性の確保のために渋谷のセンター街から選手をくじ引きで集めようって発想する人はまず居ないでしょう。
まずプロ野球選手水準の能力を測った上で選んでいく、その時にいろいろなタイプの選手を獲るという考えになるはずです。
適性テストを使った採用基準とはそういう一定水準を担保するために使うものです。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役