管理職向けの研修をやっていますが、効果が薄いと感じる人がいます。そのような人たちに対して、効果のある研修を行っていくにはどうすればいいでしょうか。
管理職向けかどうかに限らず研修の効果測定は難しい問題です。効果測定をいかにして行うか事前に決めておかなければなりませんが、多くは研修を行うこと自体が目的化している場合が多いからです。
研修目的には大きくふたつあります。会社としての事業成長、経営課題を解決するために行う会社にフォーカスした研修と個人の成長のためのスキルアップ研修やキャリア意識研修など個人にフォーカスした研修があります。管理職向けの研修の場合は、前者のケースが多いですがそれだけに参加者に研修目的、狙いに対する認識が希薄な場合があります。管理職対象だから参加しているだけ、何度も同じような研修を受けたことがあるという意識しかない人には効果など感じられないでしょう。
研修を行う前に研修を行う目的を認識をさせ研修後に達成可能な具体的な目標を立てさせて下さい。
なお、そうした効果の薄い人がいるのであれば、研修を運営する側も研修の在り方、内容、効果測定方法など改善の余地があると考えるべきでしょう。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長