管理職が部下に適切な対応を取れるようにしたいと思っています。コミュニケーションを取り、きちんとマネジメントするようになってほしいです。研修を実施する場合どのようなものが効果的でしょうか?
適切な対応が、部下としっかりコミュニケーションを取りきちんとマネジメントすることであるなら、それを認識し遂行できるようにすることを目的とした研修でよいのではないでしょうか。ただ、前者はテレワーク時代に合ったコミュニケーションの在り方、Z世代に接する場合の考え方など具体的な内容のイメージができますが、後者はどうでしょうか。
そもそもきちんとしたマネジメントとは何なのか。マネージャーに期待される役割とは何なのかというところに戻ります。そうなると、御社の管理職登用基準、昇格選考方法等から見直す必要があるのかもしれません。あいまいなままに管理職になった人に研修で「マネジメントとは何か理解してますか、きちんとマネジメントできてますか」というのも少々おかしいのではないですか。
管理職登用時にしっかりとマネージャー適性、能力をみて昇格させ、管理職としての志も高い時に管理職研修を行うのが最も効果的だと思います。
もちろん管理職の中で部下育成についての評価が低い管理職については、別途面談でその評価をフィードバックしたうえでフォロー研修を行うことも必要でしょう。
コロナ禍下では、オンライン研修の比率が高いですが、ロールプレイを含めたリアル研修の方がベターでしょう。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長