面接官研修の良し悪しを調べる方法はありますか。現状では、参加者のアンケートにとどまっています。
研修の良し悪しとは何か、この点が重要です。良い研修は期待する効果が得られる研修であり、悪い研修はその効果が得られない研修と考えた場合、期待する効果が得られたかどうかを調べることで研修の良し悪しを判断できます。
研修をやる前にその研修が良いか悪いかを予測することは難しいかもしれませんが、研修を行った後であれば、研修を評価することは可能です。
面接官の印象をよくするために面接官研修を行うのであれば、研修の前後で面接官好感度にどのような変化が起こったかを確認します。面接官好感度は面接を受けた応募者にしか評価できませんので、面接後応募者に面接官好感度アンケートを実施してください。
特定のコンピテンシーを評価するための面接スキルの向上をねらった面接官研修であれば、研修の前後で面接官の評価傾向がどのように変化したかを確認します。応募者のパーソナリティ検査を使った分析を行うことで客観的に面接官の評価傾向の変化を捉えることができます。
研修参加者の満足度で研修の質を評価すること自体は誤りではありません。しかし、それだけでは研修の目的とは異なった評価になってしまう可能性があります。研修目的に応じて研修効果を捉える方法を考えてください。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員