周囲に本心を見せることができません。警戒してしまうと言うか信用できないというか。結果として話が円滑にできずコミュ障みたいになってしまいます。どうすれば変えていけるのでしょうか、それともこれは普通のことで周りは建前だけでひたすら取り繕っているのでしょうか。
変える必要などないでしょう。もっと気軽に考えて下さい。100%本心をさらしている人などいませんし、100%取り繕えている人などいません。
本心をぶつけ合えば無用な軋轢を産むばかりでしょうし、取り繕ってばかりいれば人から信用されなくなります。人間は自分のことをよく見せたいからカッコつけるのが当たり前ですし、相手との関係性を考えるが故にあえて建前で話す場合も多いです。
社会に出て初めて付き合う人とは、当然警戒心があるでしょう。最初は表面的な付き合いから始まるかもしれませんが、その後には思わぬところで本音が出てくる場面もあるはずです。
そうした時の相手の反応をあまり重く受け止めないこと、相手の本音をこちらも重く受け止めすぎないことが肝要です。人はいろいろな考えの人がいるからそうした意見もあるよね、別に自分のことを非難しているわけでのないだろうしと割り切っていきましょう。
他人との接触が苦手な人は自分が慣れ親しんだ小さな世界でこうした経験を積んでいき、徐々に世界を広げていきましょう。
ちなみにコミュ障みたいとお書きですが、会話には聞き手も必要です。自分は上手な聞き手役に徹しようというところから始めるのも良いかもしれません。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長