最近上司部下での1on1ミーティングを導入したのですが、結局上司側の話が長くなってしまい、部下は相槌をうって終わるようなミーティングになってしまいます。部下が思っていることをうまく引き出してもらう1on1にするにはどうしたらよいのでしょうか。
テレワークの導入、普及によりメンバー全体での連絡会議以外に上司部下での1on1ミーティングが必要であると言われています。
ただ、上長が単に参加者が一対一の連絡会議に変わっただけという意識、あるいは一対一だからこそこちらからの指導を細かく詳細に伝える場と考えると1on1ミーティングの本来の目的が果たせません。「1on1ミーティング」は、部下の成長を促すために行うもの、前向きなモチベーションを保持させるための面談です。部下から自らの行動についての疑問、不安等を引き出したうえで、どのようにして解決していくのかも考えさせる機会とすべきだからです。
「そうなんだ。それは理解したけど、君はどうしたらいいと考える?どうしたら解決すると思う?」「その通りだね。これからも君の考えるようにやってみてくれるかい」「あなたの仕事ぶりは評価しているから自信をもってやってくれ」……こうした会話が続くのが1on1ミーティングなのです。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長