コラム

続・人事部長からの質問

2022/06/09Q.3403

当社では新入社員の育成は完全に現場のOJTに任せているのですが、育成担当の社員にとっては自分の営業ノルマが減るわけでもないので業務負担が大きいと不満の声が出ています。面倒をどれくらいみているか人事考課に含めれば納得してくれるのでしょうか。

人事考課に含めて欲しいって人は育成担当に向いてません。おそらく新人もそんな育成担当はお断りでしょう。
自分も新入社員の時にそういう担当が付いていましたが1ヶ月で「変えてくれ」と打診をして、その後は課長が担当をしていました(いわゆるOJTですが)。

育成担当は人を預かる最初のステップで管理職になるためには重要という認識を持つ人と、面倒なことを押しつけられたと思う人がいます。後者は自分が新人の時の感謝を知らず返そうとも思わない管理職になる可能性が高く、自分の配下であればまず昇進させないでしょう。利己主義の管理職のスタッフは利己主義になります。利己主義を量産したらその組織は組織力を失い個人商店の集まりになってしまう。管理職は全体最適をまず考える人がなるべきです。

前者の人は感謝を忘れず、会社から育成担当を任されたと言うことを理解して人の育成という機会を自分のものにするでしょう。そういう人を育成担当にするべきです。
そもそも有能な人材は人事考課など気にしていません。高い評価を受けるポイントを皮膚感覚で知っているからです。

三條 正樹

このコラムの担当者

三條 正樹

日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役

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