新入社員が選考時に想定していたタイプと異なるようで育成方針を悩んでおります。選考時に見極められなかったとはいえ、既に入社した社員ですので定着するよう配属も含め考える必要があるのですが、今から再度タイプを確認する場合の見極め方についてアドバイスいただきたいです。
タイプ(論)を一度捨ててください。
当社の結果は原則その人の行動傾向性(特性)を予測しています。
特性は母集団に対して平均からどの程度離れているかによって定量化されています。
野球で言えば「足が速い、肩が強い、よって外野手に向く可能性が高い」という考え方です。
タイプ論はその人が何に対して特性があるのかを見えづらくします。
外野手タイプに割り振られても、その人が本当に平均からどの程度離れた特性を持っているのか分からなくなってしまいます。
もし、足が遅く、肩が強いなら捕手や三塁手でもいけるかもしれませんが、外野手タイプという結果だとそういう発想が生まれにくくなります。
貴社でどのようなタイプ分けをしていたのかは分かりませんが選考でタイプと特性を混同していたのなら見直した方がよいと思います。
それにタイプがどうのこうの言い出すと大谷翔平選手のような過去に居ないタイプ人はその企業に定着しないでしょう。
それが大きな損失になることは容易に想像できると思います。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役